アキラとアイコがいつも会うファミレス。


「アイさん、綺麗でしたね」
「まあ、俺が初めて同じクラスになったときから、アイは可愛いって皆言ってたからなあ」

「あれだけ可愛いらしければそうでしょうね…。私とは全然違う…」

「そんなことないよ。アイコさんはアイコさんで俺、好きだよ」

「アイさんは彼女なんですよね?」

「一応、高校から付き合ってる…」

「それなのに私を抱いたんですか?」

「…」

「ま。いいんです。私はアキラさんが好きですから。飲み会のときに一目ぼれしました。
私は2番目でいいんです。そのかわり諦めませんから!」

アキラは悩んだ…。

アイもアイコも、違った魅力がある。
どちらとはまだ選べない…。

「でも、私、アイさん嫌いじゃないですよ。可愛らしい人ですしね。
純粋そうっていうのかな。これからもアイさんに会わせてくれますか?」

「うん…。でも、寝たことは言わないで…。アイツは結構、脆いから」

「わかってますよ。秘密ですよね。でも、これからも抱いてくださいね」

「もちろん。じゃあ、これから俺の部屋に行く?」
「はい」

アキラはアイコを抱いた。

自己嫌悪に陥りながら…。

俺は最低だ。でも、選べない。
どちらかが、俺を見捨てるまでは。

アイコは思った。

私は遊びでもいい。この人と一緒にいられれば。