ドキドキしながら、アキラの部屋に向った。


あの日見た、赤い軽が止まってる…。

例の女と会ってるんだ…。

でも帰らない。

私は彼女。

向こうは浮気相手。

それに、相手がどういう女か見ておくだけでも作戦が練りやすいからね。

思い切って、インターフォンを鳴らす。

「ピンポーン」


「はい。 あ、アイか。来たの?ちょっと待って…」

しばらく待って、アキラが言った。
「とりあえず上がってく?」

「いいの?じゃあ、少しだけ上がろうかな」


部屋に上がる。

そこには、相手の女がいた…。