ねぇ。


「っ……」


分かってる。


君は、もう私を嫌いになったんだよね?


「消えない!会えないなら、私が飛び級してでも高校に入って、空くんに会う!」


君は一瞬だけ悲しそうな顔をして、すぐに


「黙れ」


と吐き捨てるように私の手を振り払った。


「いやだ!」


私は叫んだ。叫んでやった。もう君を悲しませない、気弱な女の子じゃなくて君に振り向いてもらえる女になるから。