「空くん……?」


「アス……?」


目の前に、君は立っていた。


驚いたように目を見開き、私の名前を呼んだ。


けど、すぐに目を逸らし、背を向けて歩き出す。


……君は、あの日からいつも嫌そうな顔をしている。



「空くん!」


私は走って、君に抱きついた。



「なんで、ここに来たわけ?消えろよ。もう関係ないし」