いつもと違う道を走った。


君のいる高校へ、まっしぐら。


雨が降っているからか、周りがよく見えない。



早くしないと、君が家に帰っちゃう。


……そうしたら、会えなくなる。


でも。

私は走る足を止めた。

傘も差していないから、全身濡れている。


今、君に会いに行ったら、『ブサイク』って言われるかな。


ただただ、君が好きなんだよ。