……ずっと、こうしていたら、いいな。
君が『ただいま』って言ったら、私は『おかえり』って言うの。
やがて二人は誓い合い、夫婦となり……。
眠たそうに目をぱちぱちと瞬きをした君。
小さなあくびをして、私の顔を見た。
「うわあああ!」
「きゃあああ!?」
私は赤い顔をしていたのかもしれない。
しばらく私と君は黙っていた。
「今日で、1年経つから、俺に会いに来たんだろ?」
「どうして……」
「でも、熱が下がったら、もう来ないでくれ」
私は息を止めた。
君は、私の事が
「大嫌いなんだね?」
ああ、声が震えている。
目に、涙が今でも溢れんばかりに。