気が付いた時には、シンプルな白い部屋のベッドの上にいた。 私の部屋じゃない。 「あ……」 いつの間にか目に溜まっていた涙が、頬を伝った。 それを手で拭おうとした。 ……手が、繋がれていた。 「空くん……?」 ベッドにもたれて、君は私の手をにぎりながら寝ていた。 君の顔に近づき、隣でそっと眺めた。 こうして見ると、年上なはずなのに年下のようにも思えた。