いっそ、想いが全部溶けて消えてしまえばいいのに──


そう簡単にいかないことは、あたしが一番わかっている。


先生が先生である限り、あたしは先生が好きなんだ。





本当に、苦しくて、苦しくて、どうしようもなくて。

けれども、先生を好きになったことだけは後悔したくなかった。




結局、あたしの涙が止まったのは、お母さんが夜ご飯を呼びに来てからのことだった。


-Fin-