君との日常




それから一時間くらいたったと思う

探しても探しても時計は見つからなくて。

私も男の子も疲れ果てて、

「もう、いいよ」

なんて男の子が言い出した

「ほんとにいいの?
大切なものじゃなかったの?
そんな簡単に諦めて後悔しない?」

私は諦めて欲しくなかったんだと思う

だから、あと少しだけ、っていって
また時計を探し始めた


暗闇の中で目を凝らして必死に探した
会ったばかりの男の子のために


「…あ、あった!!!」

嬉しくなって、すぐに男の子の元へ走った

「みて、時計も見つけたし、ほら」

その時計のすぐ側に四つ葉のクローバーが
生えていた

「わぁ…!クローバーだ!」