君との日常




「ねぇ、なんで泣いてるの?」

「な、泣いてない!」


泣いてるじゃん…まぁいいや


「探し物?」

「……い」

「え、なに?」

それは、聞こえるか聞こえないか位の小さな声で

「時計、母さんがずっとつけてたやつ」

お母さんがずっとつけてた時計…
すごく大切なものなんだろうな

「私も探すの手伝ってあげるよ」

そういうと男の子はぱっと明るくなって

「ほんと!?」


「うん、絶対見つけてあげるから」