いつからそんな感情を抱き始めたかは定かではないが、小澤くんへの想いは少しずつ塵のように積み重なっていって私の心の中を一杯にした。

中学生とは思えないぐらい落ち着いた物言いや笑うと意外なほど幼くなる表情、私の知った小澤くんは全部好きという感情と繋がるっている。

自分でも信じられない事だが、雨が初めての恋を運んできた。

これからどうしたらいいんだろう

どうなるんだろう

考えれば考えるほど今までに一度も感じた事のない不安と希望にさいなまれながらも、甘いため息を何度も洩らさずにはいられなかった。