「名前、無いのか…」


彼は、少し考え込んだ。


「じゃあ、僕が名前考えるよっ!」


「本当ですか?」


「うん!だって、名前ないと可哀想でしょ!うーんじゃあ、僕の名前から一文字とって、僕は、優汰(ゆうた)だから優しいっていう字をとって優海(ゆうみ)だ!どう?」


「そんないい名前をありがとうございます。」



「いいんだよ。それより優海歳、何歳?」



「私は、16です。」