「っ、や、やめてっっ!!!!」


手で拓真の胸を押す。
力いっぱい。

「ちょっと来いよ。茉白」

ふらりとふらついた拓真は、ニヤリと不気味な笑みを見せてついて来いと言った。

これ以上変なことをされたらたまったもんじゃない。  

「……」

ガタンと椅子の音を響かせて黙って拓真について行く。

「やっぱり、ほんとだったんだよ~!」

そんな、声ばかり聞こえた。