拝啓 茉白、愛しい君に花束を。

「…っ、茉白、様…急に走り出さないで下さい。」

「………」

無言作戦。

「蒼、お前茉白様に何かしたのか!?」

野田さんが焦りだした。

「い、いえ!そんな事はないのよ…!」


「ほんとにですか?……なにか、あれば申しつけくださいね」

失礼します。と深く礼をして、去っていった。


「茉白……ちょっと来い」

「なに?…きゃっ!」

手首を掴まれ、壁に押し付けられる。