「えー、今日の連絡はー……クラス委員2人は1時に会議室集合。サッカー部のやつはこのあと顧問のとこに行けー。あとはー……」
「ふぁぁ~……」
あ~……眠い……。
先生の声って、聞いてるとなぜか眠くなるんだよね~。
目をこすりながら辺りを見渡せば、私と同じようにあくびを噛み殺している人たちの姿が視界に映る。
うんうん、朝は頭働かないよね~……ふぁぁ……。
窓から入る太陽の光に照らされて眠気がピークに迫っていると、少し大きめな先生の声が耳に届いてきた。
「次が最後の連絡事項だ。わかっているとは思うが、来月の初めは中間テストが待ってる……今眠そうにしているやつは、さぞいい点を取ってくれるんだろうなぁ?」
「「「……………」」」
室内の気温が、一気に氷点下まで下がったような感覚におちいる。
「残念ながらこのクラスには成績優秀者が少ないからなぁー。運動部ばかりで体力バカの集まりなこのクラスに、少しでもいい報告が入ることを期待してるぞー……」
「「「あ………はは……は……」」」
先生の黒い笑みに、私たちは額に汗を浮かべながら引きつった笑顔で返すしかなかった。



