リアル乙女ゲーム⁉




コーヒーを飲んでしまって

会計を済ませて外にでると


「あの!」


とさっきの店員さんに呼び止められる。


「はい?」


振り返ってそう聞き返すと
少しもじもじした後に


「あの、またいらしてくださいね!」


そう言ってからハッとしたように

「あ、えっと。
 すいません、いきなり。
 ここに同年代の女の子が来ることって
 本当に滅多になくて…。」



嬉しかった、ってことかな?


「はい。
 また寄らせてもらいます。
 ごちそうさまでした。」


私がそう言って笑うと
店員さんも安心したように笑って


「お待ちしてます!」


と言って中に戻っていった。


何気なく目で追ってみると
マスターらしき男性に、怒られているのか
頭を下げているのがわかる。


微笑ましく思いながら、お店を後にする。


絶対にまた来よう。

次は本を読み終わって返す時、かな?