窓際に座っているおじさんは
新聞を手にコーヒーを飲んでいる。
カウンターの奥にいる男の人はマスターかな?
制服の似合う渋い人だ。
街であったら少し怖い。
しばらくして、ナポリタンが運ばれてくる。
「いただきます。」
目玉焼きが乗った、ナポリタン。
美味しい。
黙々と食べて、ぺろりと食べてしまう。
美味しかった。
目玉焼きを割って混ぜて食べるらしく
イイ感じの半熟の目玉焼きが
まったりして美味しかった。
食後のコーヒーが来る。
いい匂い。
コーヒーの香りは大好き。
紅茶も好きだけど。
持ってきてくれたコーヒーを飲みながら
一息ついていると
こっちをじっと見ている人がいることに気付く。
目が合って、私が首をかしげると
その人はこっちに近づいてくる。
さっき、注文を取ってくれた店員さんだ。
「あの、、
初めて来られる方、ですよね?」
恐る恐るといった感じで聞かれて頷く。
「あ、はい。
初めてこの近くの図書館にきて
お腹が空いたので、お昼に来てみたんですけど。
えっと、それが何か?」
もしかして一見さんお断りとかいうやつなのかな?
でも、それならまず入れないはずだよね。
「あ、いえ!
ここって常連さんばっかりで、見たことない人が
来るのは珍しかったので。」
なるほど。
確かに、窓際のおじさんとか
常連客っぽいもんね。
「そうなんですね。
あ、ナポリタン、美味しかったです。」
そういうと、女の人は安心したように笑って
「ありがとうございます。
私も大好きなんですよ、ナポリタン。」
そういった後、ごゆっくりどうぞ。っと
言って戻っていく。
