大して、好きでもない地元。 でも、気軽に通える距離がまた良い。 「そっかぁ! 黒田くんの地元かぁ!」 パァーっと明るく目をキラキラさせる。 どこに目が輝く要素があるんだよ。 ほんと、読めない… 『ほら、置いてくぞ』 「はーい!」 カバンを持って立ち上がり、ニコニコ笑って俺の後ろを着いてくる。 ったく。 可愛すぎんだよ。