屋上に上がった途端、静かな空気に包まれる…
ここが一番、落ち着く。
「ねぇ、黒田くん、
恋って美味しいのかな?」
『…は?』
「だって、恋って甘くて酸っぱい
って良く聞くじゃん!!」
…まぁ。
良く聞くは聞くけど。
恋愛なんてしたことねーし。
しようともしないし。
何も羨ましいとか思わない。
『でも、1つだけ分かるのは、
恋は食い物じゃーよ?』
「へ?」
『なんか、矢幡と居るとバカが移りそう。』
「なっ…」
『はぁー…疲れた。』
バカと言われてショックを受けている矢幡の隣で仰向けに寝転がる。
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