夢… 『なんで俺…泣いて…』 「恐い夢?」 『…思い出したくない、夢』 矢幡は今にも泣きそうに目をうるうるさせて、俺を見上げる。 なんで、お前まで泣きそうになってんだよ… でもなんで俺…泣いて… 「大丈夫だよ…」 ゆっくり立ち上がって、矢幡は俺の頭を撫でた… 気持ちがだんだん落ち着いていく… まるで何かの魔法にでもかかったみたいに… どうして、こんなに涙が溢れるんだ… 泣きやめよ… かっこ悪い…