恋愛なんてくだらない。 くだらない。 母親が言ったみたいに、俺も女に手を上げそうで恐い。 殴られて、父親に怯える母親の頬に触れた時、母親は俺の手を払って、身体を震わせてこう言った。 「触らないで…」と。 なんで俺、母親と暮らしてんだろ。 授業中、ずっと考えた。 居なくなりたい… 遠くに行けたらいいのに…。 そしたら、毎日笑って過ごせるのか? 毎日嫌な思い出を、思い出せずに生きられるのか? わかんねぇ。