「夕日…沈んじゃったね」 『…帰るか。』 鞄にお茶を無造作に入れて、鞄を肩にかける。 今日は疲れた…半分、変な気持ち。 「ねぇ! また、放課後屋上に来てもいい?」 『いいけど…』 「黒田くんはいつもいるの?」 『いや、バイトがない日だけ。』 「じゃぁ、会える日はラッキーな日だ」 鞄を持って、にっこり笑う矢幡。 こいつ何、言ってんだか… 『ったく。 置いてくぞ。』 こんな気持ち、初めてだ…。