ビクビクしながら、でも…恐る恐る俺をみつめる瞳…



『お前と一緒…』


「へ?
黒田くん一家も両親が海外!?」


『は?バカ!そこじゃねーよ』


「ごめんなさい!!」


『ったく。
家に帰っても1人って事だよ。』



ほんと、こいつ両親のどこが遺伝したんだ?って思うぐらい。


でも。


どこか放っておけない…気がして。


なんで、会ったばかりのこいつが気になるんだよ…!


人間関係なんて…南と閑音だけでって…思ってんのに。



「一緒だねー…
ね、もうちょっと…一緒に居ても…いいかな?」


『は?』


「ダメって言われたら…帰るけど」


『ったく。
そんなこと言わねーよ…
お前の好きにしろ。』



すると嬉しそうに笑う矢幡。


その笑顔から目をそらし、矢幡に背を向けてまた横になる。



なんで…矢幡だけ。


こんなに、心臓がうるさいんだ…?