ドアが開く音に目を向け、ジッと睨む。 「ひぃぃぃ!! ごめんなさいごめんなさい!!!!」 俺を見るなり、ペコペコ頭を下げる女… って… 『お前かよ。』 「へ? こ、ここ黒田くん!?」 矢幡は目を大きく見開いてこっちを見る… 『何、不良にでもなりに来たの?』 「いや…うぅん。 ただね、家に帰りたくなくて…」 『なんで?』 身体を起こして、あぐらをかいて矢幡を見上げる…