「ねぇ、また今日も聞かれたんですけど!」



体操着ジャージのままで屋上に上がってくるなり、閑音は言った。



『なんだよ?』


「凰己くんって付き合ってるの?って!
女の子5.6人にね!」


『やっぱり、モテるね?凰己』


『ったく。くだらねー。』



俺たちの前にどかっと腰を下ろして座る閑音は、足を広げる…


女子から美人なり綺麗なりで、近寄り難いと聞いたこともあるけど、実際、閑音は女の子らしさはない。



『で、閑音は凰己の事なんて言ったの?』


「女子には興味ないよ?って」


『ははっ、凰己 男に興味あるの?』


『ったく。南まで…
ねーよ。そんなもん。』



あってたまるか!


人間にそんなに興味もない。