彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)



烈司と喧嘩した。



「瑞希、あんまり凛たんをテメーの言いなりにさせるなよ?なんでもテメーに従うから気分が良いかもしれねぇが、それは本当の凛たんを出せてねぇ。子育てで考えりゃ、親に合わせさせて失敗しちまうパターンだぞ?」



凛のことについて、「お前は母ちゃんか!?」というぐらいにいろいろ言ってきた。



「わかってる!!」

「そう言いきって良いのかよ?ただでさえ、アキナからの粘着の長期化が確定してんのによーバラさんだ~田渕組だぁ~半グレだ~他の族だぁ~ご町内のパトロールだぁ~で、社会経験妻せ過ぎっつーか、詰め込み過ぎだぜ?原因、ほぼ俺らなんだから、気をつけてやらねぇーと。」

「・・・オメー俺に気を遣ってんのか?『俺ら』じゃなくて、『俺が原因』ってことは自覚してんぞ?」

「凛が俺のせいで、トラブルに巻き込まれてるのはわかってる!」

「『俺』じゃなくて、『俺ら』だろう?いくら瑞希が責任もって面倒見るって言ってもよー俺らも保護してんのは事実だからな?凛たんに陽翔の二の舞にさせたくねぇのは、みんな同じなんだぞ?1人でしょい込み過ぎなんだよ、オメーは?」

「っ!余計なお世話だよ!」

(烈司に言われなくても、わかってはいる!)



凛が俺恋しさに、龍星軍の4代目を継いだんじゃねぇかと・・・薄々は気づいてる。

気づいていると伝えるのが優しさか、知らないふりをするのが愛情か。



「凛たんの意思尊重して、瑞希が目をつぶってるのはわかるけどよぉ・・・あの子は、瑞希のことになると周りが見えなくなる。その辺のさじ加減、瑞希だけじゃできねぇ。そこを協力してくってことはわかれよ?」

「しつこいぞ、烈司!!つーか、出来ねぇとか決めつけてんじゃねぇ!!」



それを改めて言われると、グダグダ説教されると腹が立つのだ。