彼は高嶺のヤンキー様(リクエスト編)



「LEONさん!獅子島さん!早くお話を終えて下さい!!そして、僕に幼き日の瑞希お兄ちゃんを見せて下さいませっ!!」

「あ、ごめんごめん、凛たん。」

「フン・・・待てが出来んのか、お前は?」

「出来ません!!ヤンキーですから!!」

「うんうん、そうだね。ヤンキーは出来ないこと、多いもんね♪」

「甘やかすな、烈司。ヤンキーだからと言えば、何でも通ると思うな、凛道。正直に瑞希がらみだから、待てんと言え。」

「瑞希お兄ちゃん絡みなので待てません!!」

「・・・お前という奴は・・・・」

「あははは!いいじゃねぇーか、伊織?正直でよろしい♪」

「ありがとうございます!!ではさっそく、瑞希お兄ちゃんの動画プリーズっ!!」



キラキラと目を輝かせ、ウキウキしながら、早く早く!とじゃれてくる凛たんに、ほっこりと癒される。


「ちなみに、どこを触るのはダメなのかな、凛たん?」

「胸部と脇と股間とお尻です!」

「脇はわかるが、誰も好き好んで、年下の男のガキの胸部と股間と尻を触る男はいないぞ、凛道・・・?」

「脇は触りてぇ~な。弱いの?こちょこちょ♪」

「あっ・・・!?ひゃ―――――――――きゃははははは!!」


ガスっ!!


「ぐっ!?」

「イオリーン!?」



試しにくすぐってみたら、凛たんはめちゃくちゃな動きで大爆笑しながら伊織の横っ面をぶん殴った。



「あはは!ひっ!?ぎゃああああ!?し、しししし、獅子島さんっ!?ごっ、ごっっ、ごめんなざぁ・・・!!」



あの獅子島伊織を叩いたことに気づき、がくがくと震えながら謝る凛たん。

それに眼鏡の元ヤンは言った。



「・・・・・気にするな。」

「え・・・?」

「凛道の行動は不可抗力だった。よって無罪判定だが――――――」



その言葉に合わせて、伊織の利き腕が動く。



ゴスッ!!

「おぶ!?」

「烈・・・じゃなくて、LEONさーん!?」



凛たんに優しく(?)言うと、俺の腹に一発入れる腹黒。



「お前は有罪だな、占い師のLEON?」

「て、てめぇ~・・・!」

「自業自得だろう?詐欺ホスト崩れの占い師?」

「詐欺は余計だぞ――――――――!?」

「お、おやめください!お二方~~~!!」



その後、凛たんを巻き込まないように、俺達は軽い殴り合いをした。



〔★ダチには厳しく、凛には優しかった★〕