「女はだれでもプレゼントに弱いと思いやがってよ!ピアス贈りやがったけど、趣味が悪い!」
(・・・あたしは気に入ってるんだけどな。)
「浴衣だって何年ぶりかに着て似合ってたけど、りんどーに女扱いされてるタイミングで着るとか、誤解とく気がないのかよ!?(りんどーも)浮かれるなよな!」
(確かにアレは・・・タイミングが悪いかもしれねぇが、あたしが浮かれてるだぁ〜!?)
「惚れた腫れたは違う!!とか否定しながら、親衛隊長とかどうなんだよ!?恋愛感情ないなら、距離縮めんなよボケ!見方変えれば、女を盾にしてる卑怯者だろう!?」
(女を盾・・・?卑怯・・・!?)
あたしは、『女』を理由に、ましてや『女』を利用して戦うことはしない。
男には勝つもんだと思って、対等に渡り合ってきた。
(それは悠斗も知ってるはずじゃなかったんかよ・・・!?)
〔★悠斗が苦情を言っている相手は凛だ★〕
凛はあたしを、『対等』だと『認めたから』親衛隊長に選んでくれた。
(あたしを理解してくれたのは、爆裂団以外で初めてだと思った。)
「親衛隊長は1番危ないんだぞ!?頭守るために、身体張らなきゃなんねぇのに!よりによって、なんで女のカンナなんだよ!?」
(・・・と、思ってたのは−−−あたしだけってかぁ〜!?)
「危ねぇのが、わかったてねぇんだろうな!」
「いいや。よーく、わかった・・・!!」
気づいたら、立ち上がっていた。
悠斗の側へ。
秀が気づいて口を開けたが、あたしの方が早かった。


