「な、なに?」

「立花さんって小塚さんと仲良いの?」

小塚って…?

「結衣?」

「そう!小塚 結衣!」

「仲良いけど?」

「じゃあ、絶交しなよ。」

「え、なんで?」

「あの子、いじめられてんの。

一緒にいたら立花さんもいじめられるよ?

ただでさえ休んでて目立ってるのに。」

結衣がいじめられてる…?

そんなの…、初耳。

なんで?

結衣は小さい頃から友達すぐに出来たのに。

「で、でさ、立花さん!

私と友達にならない?」

「あの…!私…!

友達できるの嬉しいけど…!

結衣は幼なじみで優しい子なの…!

なんでいじめられてるか教えてくれない?」

「……。

実はね…、小塚さんってゆかりに反抗しちゃったの。」

え?ゆかり?

「ゆかりって?」

「あ、ゆかりは気が強い女の子なんだよ。」

あ…

あの子か…

「それでね、天然じゃない方の子がみどりっていう子で

天然の子がこよいっていうの。

ゆかりに反抗したから3人グループからいじめられてるの。」


そんなんだ…

「反抗の内容は?」

「なんか…、ゆかりが「なんかさー、うちのクラス一人たんなくない?

休みとか言ってたけどウザくない?

学校来たらいじめない?」

って言い始めたら小塚さんが「いじめとかよくないよ。

インフルで休みなんだからすぐに学校来れないよ?

私の幼なじみ傷つけたら許さないから」って」

結衣…!

結衣は私をかばってくれたんだね。

それでいじめられちゃってたんだね。

でも、私は結衣をかばえない。

いじめられるのが怖いんだ。

私は…、卑怯者だ。

でも、私は結衣をいじめない。

これが、私のできる一番の結衣を救う方法。

「あの…、名前って何?」

「あ、私?

私は 桜木 りょうだよ!」

「りょうちゃんって呼んでいいかな?」

「いいよ!じゃあ、莉央ちゃん?って呼んでいい?」

「うん!」


私は、結衣の受けているイジメを発見した。

だが、なにもしない。

最低かな?

でもこの後、バチが当たるのはまだ知らない。