半ば押し付けられるように推薦された私は、自分の意思を一言も口にすることなくそのまま図書委員に所属することに決まった。




みんな、私がなにも言わないのを知っているだけ。

そして、みんなの予想通りなにも言わなかっただけ。



だから、




「……全部、自分のせい」





反対も断りもしなかった私に、この状況を嘆く資格なんてない。


私がするべきことは、与えられた仕事をきっちりこなすこと。





そうしているうちに、一限のはじまるチャイムが鳴りはじめる。


その音とともに、頭の片隅に押しやった。




────ほんの少しの不満とか不安だとか、

だれにわかってもらうつもりもない、ただただ邪魔で余計な感情を。