素直になれない、金曜日

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カフェを出たあとの私たちは、雑貨屋さんが建ち並ぶ通りを訪れていた。

木材や画用紙などの基本的なものは午前中にホームセンターで揃えてある。


だから、午後からは装飾に使えそうなかわいい小物を、この雑貨店街で探す予定だ。



「かわいい……!」



私が思わず零した声に、砂川くんが反応して手元を覗き込んでくる。



「いいじゃん、それ」



私が手に取ったのはカラフルなガーランド。

原色のポップな色の並びがとっても可愛くて、一目惚れ。



「砂川くんはどう思う?」

「色づかいとか、海外の絵本っぽくていいんじゃない? それに、担当は桜庭さんなんだから桜庭さんが気に入ったんだったらそれが一番だと思うけど」



そう、装飾は私を中心に考えることになったのだ。


なんでも、発案者だしルーズリーフに起こしたイラストが素敵だったから……と。

そう言ってもらえるのは嬉しい、けれど。


みんなの中心となるわけだから、そこは緊張するし不安な部分もあったりする。



でも、頑張らなきゃ。
頑張ろう、って決めたからには、ね。



「じゃあ、これとこれ買ってくるね」

「わかった。出口のとこで待ってる」



そう言って砂川くんは離れて行った。


私はペーパーフラワーと、選んだばかりのガーランドを片手にレジに並ぶ。




ペーパーフラワーはこの店に入ってすぐに見つけたんだけど、これもサイズ感と色合いが可愛くて、速攻で買うことを決定したんだ。




いわゆる、衝動買い。