そう思わせてくれたのは、他でもなく砂川くんなんだよ。


砂川くんに出逢わなければ、砂川くんの言葉がなければ。

私は今も、これからもずっと同じことを繰り返していたのだろう。心のどこかでつまらないと思い続けるような日々を送っていたのだろう。



砂川くんに出逢って、その温かさに触れて、私は私を精一杯頑張ろうと思えたよ。

砂川くんが見つけてくれた、私のいいところを本物にしたい。



そしていつか、変われたら。

まっすぐ前を向いて自分に自信を持てるようになった、そんな日には。



砂川くんに伝えたいことがあるんだ。
きみに聞いてほしい、私の気持ちがあるんだよ。



今はまだ、告げる勇気も自信もないけれど。



溢れそうで、でも大切にしまっておきたいような、そんな気持ち。




「砂川くんが、好き」





ぽつり、と口から零れ落ちた。

すやすやと眠るきみには、まだ聞こえていない。




いつか。

────いつか、きみが起きているときに。




きみの瞳をまっすぐに見つめて、

私の声で、

直接伝えたいと思った。