その後の反省会は盛り上がり、最後は照先と永田と守築の喧嘩に発展した。
蔵王さんが仲裁しようとしたが、三人は話を聞かない。
鈴城は永田の援護に周り、照先と守築は押され気味だった。


そこで、関係なさそうにするな!と照先が巻き込んできた。
照先の説教が始まり、喧嘩も自然と終息した。


やる気出すのが遅すぎる、問題から逃げようとする……。
グサッときたが、後から考えると納得した。


冷たい風が吹いたかと思うと、雪が飛ばされた。
もっと冷えてくるな。


「寒い……」


メレンダが身を縮こまらせた。


「メレンダ、入る?」


コートの前を開けて、片方を引っ張って見せた。


「入る」


冗談のつもりだった。まあ別にいいか。


「肩が暖かい……」


僕も暖かくていいけど、これでは進めない。


「メレンダ、早く駅に行こう。駅に着いたらまた入れてあげるから」


「うん、そうだね。電車も早く来ればいいのだけど……」


風はびゅうぅと音を立てて吹く。
強い風の中、鼻や耳を冷やしながら突き進む。