一時間目からメレンダが騙されそうな移動教室だ。
準備をしながら周囲に注意していた。
「メレンダ、今日ワークいるで」
嘘だ。そんなこと聞いていないし、言っている本人は持っていない。
「メレンダ、今日はそれ必要ないよ。高梨さん、そういう嘘つくのはやめた方がいいよ」
「何それ?後で教えるんだしいいじゃん。ねぇメレンダ」
高梨さんは唇を尖らせ、僕を横目に言った。メレンダに同意を求めるな!
全く反省してないな。少し厳しく言った方がいいか。
「後で教えるからって……」
「フィウメ、教えてくれてありがとう」
高梨さんを怒らず、僕にお礼だけ言う。
「フィウメって何ー?緋梅をそう呼んでんの?」
興味持つと思った。こういう人に呼ばれたくはないのだが。
由来とかをしつこく聞いてくるのが想像できる。
「行こうメレンダ。遅刻する」
メレンダの腕を引いて教室を出た。後で強引だったかと後悔した。
「メレンダ、ああいうこと言われたら、その人は持っているのか確認した方がいい。持っていなかったら、嘘でしょと言ってみて。多分謝ってくると思う」
こうやって疑うことを覚えさせる。このままのメレンダも好きだけど、世の中には騙そうとしてくる人間が多すぎる。
「そうか、なるほど。ありがとう」
メレンダは上目遣いでお礼を言う。
自然に可愛いことをしてくるから油断ならない。
「他に困ったことがあったら呼んでよ」
首に手をかけ、そっぽを向いた。
準備をしながら周囲に注意していた。
「メレンダ、今日ワークいるで」
嘘だ。そんなこと聞いていないし、言っている本人は持っていない。
「メレンダ、今日はそれ必要ないよ。高梨さん、そういう嘘つくのはやめた方がいいよ」
「何それ?後で教えるんだしいいじゃん。ねぇメレンダ」
高梨さんは唇を尖らせ、僕を横目に言った。メレンダに同意を求めるな!
全く反省してないな。少し厳しく言った方がいいか。
「後で教えるからって……」
「フィウメ、教えてくれてありがとう」
高梨さんを怒らず、僕にお礼だけ言う。
「フィウメって何ー?緋梅をそう呼んでんの?」
興味持つと思った。こういう人に呼ばれたくはないのだが。
由来とかをしつこく聞いてくるのが想像できる。
「行こうメレンダ。遅刻する」
メレンダの腕を引いて教室を出た。後で強引だったかと後悔した。
「メレンダ、ああいうこと言われたら、その人は持っているのか確認した方がいい。持っていなかったら、嘘でしょと言ってみて。多分謝ってくると思う」
こうやって疑うことを覚えさせる。このままのメレンダも好きだけど、世の中には騙そうとしてくる人間が多すぎる。
「そうか、なるほど。ありがとう」
メレンダは上目遣いでお礼を言う。
自然に可愛いことをしてくるから油断ならない。
「他に困ったことがあったら呼んでよ」
首に手をかけ、そっぽを向いた。