案の定、幸田さんはオドオドとした態度でこれといった発言はなかった。
「え、、、、?あの、、、」
明らかに戸惑っている幸田さんをよそに、カヨは楽しそうに話しを続ける。
「うわぁ、想像通りのリアクションすぎて。」
「カヨもよく会話続けられんな〜」
失笑してるナミとリサ。
カタンと静かな音を立てて、マリが立ち上がった。
そのままカヨと幸田さんの方へ近づいていくので、私たちも後に続く。
「幸田さんには、こんなのが似合うんじゃないかしら。」
そう言ってカヨの持つ雑誌の写真を指差した。
大人しく質素なイメージのある幸田さんとは正反対の、ファンシーでガーリーなロリータファッション。
隣でナミが爆笑する。リサも笑いをこらえていた。
「それやっばい!!ありかもー!!」
「ねぇ、幸田さん。今日の放課後買い物に付き合ってくれない?貴方に似合う服を選んであげる。」
マリの言葉に、嬉しさと複雑さが入り混じった表情の幸田さん。
マリに話しかけられることは、一種のステータス。だけど今回は、ただのからかいだ。
幸田さんは今、マリの暇つぶしに付き合わされようとしている。


