「私、会いたい人がいるんです。 その人と昔、 一緒にたくさんのお花を見ようって約束して」 「それであそこに?」 「はい。 その人は約束を忘れてるかもしれない。 冗談で言ったかもしれない。 けれど私は信じたかったから。 だから待ってたんです」 「そうなんだ」 そこまで想われてる人が羨ましく思える。 「会えるといいね」 「…はい!」 スズの表情は少し寂しそうだった。