「うわー、暗っ」


オレらは手元の明かり一つで奥へと進んだ。


洞窟は初めてだ。


危険だからっておじさんが行かせてくれなかった。


足場はガタガタで、2人の足音だけが響く。


「スズ、そこ段差ね」


「ゼラさん、もう帰りましょ。

こんな奥まで、危ないですよ」


「大丈夫、大丈夫」


俺の先に光るものがあった。


鉱石かな。


「スズ、あの先に…」


鉱石…