パピネス~君なしではダメなんだ~


彼女はオレがぼーっとしている間

散乱した家を片付けてくれている。


「ごめんね、怖いもの見させちゃって」


「大丈夫ですよ」


「君も家に帰りたいよね。送っていくよ?」


「...です」


「へ?」


「家も、家族も。私には無いんです」


じゃあずっとあそこにいたの?


1人で?


ずっと?