あの日の約束


ダブルデートすることになった日の前日
ふとたっくんのことがよぎった。

ここ数日電話もしてないよ…
と思った時着信が来た。


「もしもし」

「ああ、さくら。」

「美加から聞いたよ、1年生の女の子がいっつも一緒なんだって?」

「あいつが付いてきてるだけだよ」

「そうなんだ。あ、私 翔と付き合うことにしたから」

「さくらってさ、なんで分かってくれないわけ。なんで出会ったばっかの翔なんてやつがいいんだよ。どうして。」

「なんで怒ってるの?」

「俺ちゃんと伝えたよな?好きって。でも俺を選ばなかった。ってことはもう俺はいらないんだよな、うん分かった。もう電話するのやめよう。お前のことをずっと考えてきた俺が虚しいよ。元気でな。」


電話が切れた。
思わず涙が溢れてきた。
なんで、なんでこんなに止まらないの。