その夜
ピコン
「たっくんへ
連絡遅くなってごめんなさい。約束破ったしどう連絡していいのか分からなくて。直接伝えたかったんだけど私も金曜日の夜聞かされたんだ。本当にたくさんごめんなさい。そしてありがとう。半年後にまたそっちに戻ります。コスプレもごめんね。たっくんが元気でいられますように」
さくらからだ。
俺は文を読んで即電話ボタンを押した。
プルルル
「もしもし」
「さくらか..」
「うん」
「めっちゃ寂しい悲しい。今すぐ会いに行きたいというか一緒にいたい」
「ありがとうたっくん。私も寂しい。こんな形でごめんね。半年後会おうね。」
「なあ、約束決めね?会えない間の」
「なに?」
「毎日こうやって電話したい。だめ?」
「うん、いいよ、しよう」
「ありがとう、さくらどこにいるんだ」
「ああ、○○」
「同じ日本なのに端と端みたいな距離」
「ね、こっちはすごくあったかい。あ、明日からの準備あるからもう切るね、おやすみ」
「ん、おやすみ」
