高校へと歩き始めた私は暫くして道の途中にある公園の前で足を止めた。
その公園は周りが全て満開の桜の木で囲まれていて、そよ風が吹くと桜の花びらが降り注いでいた。
髪の長い私は左手で風で靡いていた髪の毛を抑え、治まったと同時にその手を放すと少し離れた先に男の子が桜の木を眺めながら立っていた。
桜の木の下で立ち止まっていた男の子は私と同じ黒髪で優しそうな人に見えた。
私はいつのまにかその男の子に見とれていると、視線に気づいた男の子は私の方を見てゆっくりと歩いてきた。
「おはよう、今日から新学期だね!お互い頑張ろうな‼」
笑顔でそう言った男の子は私を背に高校へと歩きだした。
突然の出来事で思考停止になっていた私は、気がつくとあわあわと両手で真っ赤になっているであろう顔を覆った。
「な、なんなの今の!…初対面なのに……私に声をかけてきた……」
身体中から体温が上がっていると感じた私は、大きく深呼吸をし自分が落ち着くのを確認してから再び歩きだした。
ようやく私の通う桜坂高校が見えてくると、校門から数十メートルの上り坂になっていた。
その両側には立派な桜の木が並んでいて、まるで桜のトンネルの様だった。
その公園は周りが全て満開の桜の木で囲まれていて、そよ風が吹くと桜の花びらが降り注いでいた。
髪の長い私は左手で風で靡いていた髪の毛を抑え、治まったと同時にその手を放すと少し離れた先に男の子が桜の木を眺めながら立っていた。
桜の木の下で立ち止まっていた男の子は私と同じ黒髪で優しそうな人に見えた。
私はいつのまにかその男の子に見とれていると、視線に気づいた男の子は私の方を見てゆっくりと歩いてきた。
「おはよう、今日から新学期だね!お互い頑張ろうな‼」
笑顔でそう言った男の子は私を背に高校へと歩きだした。
突然の出来事で思考停止になっていた私は、気がつくとあわあわと両手で真っ赤になっているであろう顔を覆った。
「な、なんなの今の!…初対面なのに……私に声をかけてきた……」
身体中から体温が上がっていると感じた私は、大きく深呼吸をし自分が落ち着くのを確認してから再び歩きだした。
ようやく私の通う桜坂高校が見えてくると、校門から数十メートルの上り坂になっていた。
その両側には立派な桜の木が並んでいて、まるで桜のトンネルの様だった。