〈だからだ。あの封印は完全ではない
ガイアの記憶を見たのなら、そのことは知っているだろう〉



「!?」



〈現に娘は再びガルディラントの輩と戦っている。
あの時魔法が使えたのも、封印が完全ではなかったから出来たのだがな〉



「どういうこと?」



確かに、一度だけ魔法を使うことができた

といっても私が、というよりは別の誰かがといった感じだったけれど



〈昔娘が封印をする寸前、我がほんの少しだけ娘の魔力を己に取り込んでおいた。
もちろん、まだ完全な状態ではなかったからだ。

レーペを全員揃え、娘自身が真の力に目覚めた時。それが出来て初めて封印が可能になる。

その時まで娘に死なれては困るから、こうして今までずっと守っていたのだ〉