その言葉の後、首筋の紋様が光り黒い姿が現れた
漆黒を纏い、偉大な存在感を放つ
大きな羽をはためかせながらゆっくりと私の目の前へ降りてきた
艶めかしい黒い髪に白い肌、真紅の瞳
顔立ちまで私と似ているような…
〈我はヴェルディ。全てを統べる者
かつて全神の頂点だったガイアの片割れだ〉
「ガイアの片割れ…」
全神の頂点だったっていうことは、やっぱりあの時和の中心にいたうちの一人はガイアだったのね
〈これからのことを伝えるに先立って、先に伝えておこう
今の娘の姿は“仮”の姿だ。本来の姿ではない〉
「どういうこと!?
昔私が封印した時もずっとこの姿のままだったはずで…」

