きっと一番辛いのは副隊長



あれから一時は新しい隊長へ昇格の話など、国からの対応策が大量に舞い込んできていた



国は、大戦の代償を隠そうとしていた
嫌な部分は隠して、完全逆転勝利にしたがった



それを副隊長は頑なに断った



『隊長はルイだけだ。代わりなんていない
空いた穴は全て俺が埋める』



国の策略から常に彼女を守っていた



今だって一人で彼女の分の仕事も全部補ってる
いくら私たちが手伝うといっても



『記憶が戻った時、皆で補ってたって知ったらルイは“迷惑かけた”って気負うと思うから。

みんなはルイのためにただ信じてあげて』



この一点張り