っ!?



「ルイ!?」



ダダンに言われて振り向くと、彼女は青ざめた顔で頭を抑えていた

痛みがあるのか、その美しい顔を歪ませている



クソッ!
何で気づかなかった!



もしかしたら何か記憶が混乱し始めているのかもしれない



「ルイ?」



「……な、…んでも……ハァ、ないの」



ダメだ。フラついてる
息遣いも荒い

今は彼女が優先だ



「セナ。君にはまた会いに来る」



それだけ言い残して、俺は急いでその場から彼女を連れ帰った