「セナ、次実習だから移動だぞ。早く行こーぜ」



「ん、悪い」



「またボーッとしてたんでしょー?最近セナ変だよ」



あの出来事から、俺は少し変な気分になっていた

あの出来事は忘れることはできないし、黒い獣の姿は考えるだけで鳥肌が立つ



それと、なぜかあの二人…
ルイさんとハイドさんの姿が妙に印象的で、脳裏に焼き付いている



まぁ、あれだけの容貌なら当然だとは思うけど

なんだかそれだけじゃない、何かが引っかかってるような気がしている



特殊部隊の所へ連れていかれた後、俺は直ぐに帰らせてもらった

というか、あの深刻そうな雰囲気の中にいられなかった