「副隊長ーーー!!どこですかー?
大変なんです!早く出てきてくださーい!」
「……ごめん、行ってくる」
あぁ、なんでだろう
やっぱり私の願いは通じないらしい
「わかりました。私はもう少しここにいます」
なんとなく目を合わせられなくなって、顔を下げて池を覗く
なんだか花が小さく見えた
「ルイ」
すると、突然彼の目が私を捉える
綺麗な手で顔の向きを変えられた
「今は全部は話せないけど、ちゃんとルイに教えるよ
今まで何があったのか、“ガイア”が何なのかも
だから、笑っていて?」
「ハイドさん…」
彼がそういうなら、私はもう少し待ってみよう
いつか真実を知る、その時まで

