「それは…」



やっぱり

彼は目を見開いたまま固まる
明らかに動揺しているのが伝わってくる



きっと彼は伝えるのを迷ってる



前にみんなが話し合っている内容が聞こえてきた

『ルイに本当のことを言ってみない?もしかしたら何か他に覚えてることがあるかもしれないし』



『そんなのムチャだろ。もしそれ聞いて混乱して取り乱したらどーすんだよ
余計ルイが辛くなるだけだろ』



『でも!……このままじゃ、ルイは…』



『分かってますから、カリナ。みんな、ルイを思う気持ちは同じです』



『早く思い出してくれたりしないのかな…』