「いや、仕事は終わってたから大丈夫だよ
どうしたの?」



彼はゆっくりと私の隣に腰を下ろす



「やっぱり、ハイドさんはこの場所を知ってるんですね」



「っ!?」



「私、目が覚めてからほとんどのことを覚えていなくて
でも、なぜかこの場所には来れたんです。身体が覚えてるみたいな

それで、ここに来るたびにハイドさんのことが頭に浮かんでくるんです」



「ルイ…」



泣きそうな表情の彼を見ると、私まで胸が苦しくなる
どうしてなの?



「私、倒れた時に魔法を使ったんですよね?パーティーの日」