「ああ。頼む」



「副隊長も…、あんまり気負いすぎないでね。もしあなたまで倒れたら本当にどうなるか」



「わかってる」



基本、特殊部隊は朝から晩までずっと強化トレーニングにあてている

全ては二度とあんな悲劇を生み出さないため


俺は半分は訳あって王族の護衛に行っている
ちょうど今日も

前まで彼女と一緒にやってた分、護衛に当てる時間が増えているのが現状



「……いってらっしゃい。気をつけて」



俺はカリナの苦しそうな表情に気づかないふりをして出て行った